夫が元気じゃないと留守にもできない

生田 「きみのおかげで現役を頑張れた」なんて言われたことない(笑)。結婚記念日に毎年バラの花をくれますが、ルーティンを崩すとよくないというゲン担ぎですから。昔もらった誕生日プレゼントも、手書きのシャネルのロゴが入った謎の木箱とか……。

木佐 私はプレゼントももらったことないですよ。結婚記念日すら忘れています。でも一度だけ、3週間前に「おめでとう」と言われたことがありました。当日は覚えていないからって。

生田 性格が出ますね(笑)。夫とは「絶対にここは相容れないな」という部分もあるけど、最近では「まあいいか。人それぞれだもんね」と思えるようになってきました。夫もそういう考え方だからか、喧嘩もほとんどしません。

木佐 私たちもタイプ的には全然似てない夫婦だけど、最低限の価値観さえ合っていれば、ちょっと違うくらいのほうが結婚生活は面白くなると思っています。

生田 でも、老後に二人きりの時間が増えるのは少し怖い!(笑)

木佐 私、去年の緊急事態宣言の時に初めて長い時間を一緒に過ごして、意外と大丈夫だと感じました(笑)。あとはお互いに打ち込める趣味を持てたら。

生田 それ、すごく大事。夫が引退に踏み切れなかった理由は、目標がなくなるのが怖いというのもあったと思う。ぜひサッカー以外の趣味を見つけてほしいですね。あくまでも一緒にやるのではなく、別々に(笑)。「亭主元気で留守がいい」って、名言だと思います。

木佐 夫が元気じゃないと留守にもできない。心と体が健康なら、それ以上何も求めません。なんとなく戻ってくる場所が家、くらいの感覚がちょうどいいですよね。

生田 でもずっと3食作るのは嫌だなあ。若いご夫婦だと、ご主人もちゃんと料理をするんですって。うちもカレーくらい作ってくれたら嬉しいんだけれど……。

木佐 それは来世に期待しましょう。今から夫を変えるのは難しいので!(笑)