誤嚥し、窒息してしまったら

誤嚥した時は5分以内が勝負。水やご飯を飲み込むのは悪化させる場合があるのでNG。上半身を前側へ床と水平に倒し、背中を叩いて強くせきをして吐き出してください。それでも出てこない場合はすぐに救急車を。救急車が来るまでの間、「ハイムリック法」という上腹部を突き上げる方法を試しましょう。家族が後ろから抱えて行うか、一人なら下図を参考に

【ハイムリック法】

(1)椅子に座り、背もたれに背中を押しつける。両足を肩幅に開き、足裏はしっかり床につける

(2)両手を組んでお腹に当てる。やや上に突き上げるようにお腹を圧迫する

 

のど仏の位置がサイン

誤作動の原因は、のどのまわりの筋肉や神経が衰えていること。のど仏の位置の低下が、衰えのサインです。40代以降、男女ともに位置が下がり始め、60代でガクンと下がります。自覚のないうちに、飲み込む力が落ちているのです。

でも、恐れることはありません。のどの筋肉は、何歳でも簡単なトレーニングで鍛えられます。次のメニューを実践してみてください。

ふだんの食事では、ながら食いをせず、食べることに集中を。早食い、大口で食べるのも厳禁。激辛料理、お酒、熱い物などの刺激物は、のどや気管の感覚を低下させるので、ほどほどにしましょう。おしゃべりや歌うことは、のどのトレーニングになりますよ。