婦人公論(『9月14日号』)料理連載「ヘルシーキッチン」では、「免疫力を高めるレシピ」を特集! 感染症などから体を守る力、免疫力。この免疫機能を調整して活性化するビタミンDが、いま注目されています。食事にビタミンDを取り入れる工夫を管理栄養士の牧野直子さんに習います(撮影=邑口京一郎 スタイリング・構成=野澤幸代)
肉中心の食事や外出自粛の生活は
ビタミンD不足に注意
ビタミンDは骨のビタミンといわれ、カルシウムの吸収をサポートすることが知られていますが、実は免疫機能にも関わっています。
体内にウイルスが侵入したとき、必要な免疫機能を活性化し、過剰な免疫反応を抑制する働きがあるのです。そのため、免疫力を高める栄養素として注目されています。ビタミンDを多く含む食品は、魚(いわし、しらす干し、うなぎ、太刀魚、鮭、鰺、鯖、かじき)、卵、きのこ(木くらげ、舞茸、エリンギ)などです。お気づきですか? ビタミンDは肉類にはほとんど期待できないのです。
近頃、たんぱく質不足を心配して肉中心の食事をする方が増えているようです。また、外出自粛で日光を浴びる時間が減り、体内でビタミンDが十分に生成されない可能性も気になります。そこで、意識的にビタミンDを食事に取り入れてみませんか。
自分と家族の健康を守るのが日々のごはんの大切な役目です。