「なんでふざけちゃうんだろう。自由でいたいのかな。」(山)/「そういう空気感の中でやることが大切っていうか。」(城)/「着飾ってもしょうがないぞっていうところがある。」(松)

3人でIMYを結成することを決意した理由

山崎 そして、そのときの出会いが結成につながった。ふざけつつもたまに真剣な話をするなかで、俺たちの世代でオリジナルのミュージカルを、日本から海外に持って行ける作品を作りたいねっていう話になって。

城田 そうそう。

山崎 そもそもは、僕が『サ・ビ・タ』という韓国のミュージカルに出演した縁で韓国へ行って、韓国の若い役者さんやスタッフがみんな、世界に目を向けた話をしているのを聞いたのがきっかけだったんです。そんな話になる環境があることに驚いたし、羨ましかったし、悔しかったし。ミュージカルの歴史としては日本のほうが長いのだから、自分たちにもできないことはないと思ったんだよね。

松也 共演をきっかけに3人でよく集まるようになり、こうやって楽しくやっている延長線上で、何かできたらいいなというのは、自然に思っていたことでもあった。

城田 もちろんこの3人でIMYを結成して活動するにあたっては、ハードルもありました。でも、本来はやっぱり、仲が良かったり感覚が合う人同士が自由に組んで自分たちのやりたいこと、新しいものを生み出していけるのが一番いい。

山崎 ちょうど年齢的にも30代って、自分たちで何ができるかを考え出す時期でもあるんだよね。松也だって今年、『挑む』という自主公演で生田斗真くんと一緒に新しいことをやっていた。優も米倉涼子さんと一緒にコンサートを企画して自分で演出していたでしょう。こういう挑戦はどんどんやっていくべきだと思う。

松也 これまではいろんな方からチャンスをいただいて、それに一所懸命応えてきたけど、やっぱり少しずつ、自分たちがやりたいことを実現できるようになっていかなければ意味がない。僕らが何か変化を起こしたいよねっていうのは、ずっと話してきたことだったので、こうしてIMYとして第1回の公演が実現したのは本当に嬉しい。