ものごとをうまく進めたいときにどう言うか

仕事が困った状況であせっている人たちに

NG:もう時間がない と自分も悲鳴をあげる
OK:まだ時間はある と空気を変えてみる

ポジティブ心理学に、楽観的な気持ちを持つほうが、人生がうまくいくという考え方があります。たとえ困った状況に陥っても、あまり悲観的にならないほうがいいのです。

意識して楽観的でいるほうが、苦境から早く抜け出すことができます。

では、どうすれば楽観的になれるかと言えば、楽観的な言葉をたくさん口にすることが効果的です。

仕事をみんなでやっている中で、困った状況になり、おたがいに暗い目を見合わせるような空気になることがあります。そんな時でも明るい表情を保ち、元気な声でこんなふうに語りかけるようにするのです。

「まだ時間はあるよ」

「ここを乗り越えたら、みんなで楽しいことをやろうよ」

そうすることで自分自身の気持ちが楽観的になりますし、その場にいる人たちの心も軽くなります。その結果、活力がわいて、困った状況を乗り越えていくこともできるのです。

楽観的な言葉を使うことで場に活力をもたらすことができます(イラスト提供:イラストAC)

 

しかし、まわりの人たちに対して、ついつい悲観的なことを言ってしまう人もいます。

「まいったなあ。万事休すだね」

「ああ、もう時間が迫ってきた。どうにもならない」

といったようにです。

そうすると、自分ばかりでなく、まわりの人たちの気持ちも暗くなってしまいます。その場が暗い空気に包まれてしまい、活力もわいてきません。

そのため、困った状況からいつまでも抜け出せないことにもなりかねないでしょう。楽観的な気持ちを持つほうが、仕事も人生もうまくいくのです。