「汗かぶれ」は肌のバリア機能が低下しているサイン
「汗かぶれ」は肌のバリア機能が低下しているサイン(イメージ・写真提供:写真AC)

 

「汗かぶれ」と「あせも」の違いは

急激な発汗が原因のあせもと異なり、汗かぶれは肌が健康な状態であれば発症しにくいとのこと。

「肌の最外層にある角層は水分を保持し、外部からの異物の侵入・攻撃を防ぐバリアの役割を果たしています。この役割がしっかり機能していれば、自分の汗が皮膚に逆戻りしにくくなります。つまり、汗かぶれが起こるのはバリア機能が低下している証拠なのです」

バリア機能が衰える原因の多くは肌の乾燥です。加齢とともに、角層細胞同士をつなぐ角質細胞間脂質のセラミドや、角質細胞内で水分を抱えこむ天然保湿因子が減少。潤いが不足すると角層がひび割れたり、はがれたりして、バリア機能が損なわれてしまうのです。

「バリア機能は女性ホルモンの影響も受けていると考えられ、女性は20〜25歳をピークに少しずつ低下し、40代から急激に衰えます。紫外線、熱いお湯での入浴や洗顔、皮膚の過度な洗浄や摩擦などもバリア機能を低下させる原因となります」

【図解】「汗かぶれ」の原因は
【図解】「汗かぶれ」の原因は、肌の乾燥などによるバリア機能の衰え(イラスト提供:イラストAC)