イラスト:おおの麻里
汗をたくさんかく季節は、肌のかゆみに悩まされることが増えてきます。汗かぶれを放置すると重症化することも。夏特有の肌トラブルを防ぐために、気をつけたいこととは? まずは、夏の肌トラブルの原因について、専門医の武藤美香先生に聞きました。

面状にかゆい赤みが出たら、汗かぶれを疑って

「夏は、一年を通して最も肌トラブルが増える時季」と話すのは、多摩ガーデンクリニック院長で皮膚科医の武藤美香先生です。

一番の理由は汗をたくさんかくから。この季節は、肌トラブルの中でも特に汗かぶれが多くなるそうです。

「『あせもが治らない』と来院する人の多くは、あせもではなく、汗かぶれです」(武藤先生。以下同)

あせもは急激な発汗によって汗管がつまり、周囲に漏れ出た汗の刺激成分で表皮内に炎症が起きた状態。汗腺の出口がある位置に赤いプツプツが点在します。

「一方、汗かぶれは、一度皮膚の外に出た汗が再び皮膚の中に沁みこみ、その刺激によって炎症が起きた状態です。そのため、かぶれが面状に広がります」