撮影:木村直軌
女性誌でモデルとして活躍してきた敦子さんは、2018年、男性デュオ「CHEMISTRY」の堂珍嘉邦さんとの結婚生活に終止符をうちました。現在は、助産師資格取得のため、看護学校に通学中。5人の子育てと勉強を両立させるなかで、どうやりくりしているのでしょうか。(構成=内山靖子 撮影=木村直軌)

より幸せな生活を送ることを考えて

2018年の年末に離婚して、5人の子どもを抱えるシングルマザーになりました。子どもたちは息子が4人に娘が1人。中学3年生の長男を筆頭に、次男、双子の三男と長女の3人が小学生、末っ子で5歳の四男が保育園に通っています。正式に離婚する以前から、私と子どもたちは鎌倉の借家に住んでおり、現在もそのまま同じ土地で暮らしています。

離婚に踏み切るまでの数年間は、あれこれ悩んでなかなか決断できない時期もありました。なかでも、一番心配だったのは子どもたちのこと。「両親の離婚」を子どもたちがどう受け止めるのか、精神的によくない影響を及ぼしてしまうのではないかと心配で。

特に、中学生の長男は多感な年頃です。私が離婚すれば、すぐにニュースになってしまう。そのせいで、友達との関係がぎくしゃくしたり、学校に行きたくないと思ってしまったらどうしようと……。でも、当時はもはや前だけを向いて進むしかない状況だったので、私と子どもたちがより幸せな生活を送れることを第一に考えて、離婚を決断したのです。

幸いなことに、いざ踏み切ってみたら、子どもたちの学校生活にはなんの影響もありませんでした。お友達に恵まれていたということもありますが、最近の子どもにとって、親の離婚はそれほど珍しい話ではないのかもしれません。そんな子どもたちへの心配に比べれば、離婚後の経済的な問題についてはあまり深く考えていなかったというのが正直なところです。

子どもが5人もいますから、生活費はもちろんのこと、全員を大学まで行かせるにはかなりのお金がかかります。でも、近頃は教育費の無償化も進んでいるし、奨学金制度も利用できますから、学費に関しては国に頼ればいいだろうと(笑)。

お金のことは、「まあ、なんとかなるさ」くらいの楽観的な心境で、シングルマザーとして人生の再スタートを切りました。