大鵬から59年ぶり「新横綱からの2連覇」
さらに、前頭筆頭の大栄翔と若隆景は、今場所活躍してくれれば面白いのにと思っていたが共に7勝7敗。どちらも勝ち越したい熱意が14日目に伝わってきた。前頭の4枚目・遠藤、8枚目・翔猿、12枚目・石浦、15枚目・千代丸、17枚目・魁聖も勝ち越しをかけているから必死の相撲を見せてほしい。
そして、最大の注目は照ノ富士が全勝するかである。
テレビで、新横綱からの連続優勝は、明治44年から4人だけと知ったが、いずれもすごい力士ばかりだ。22代・太刀山(明治)は突っ張りが得意だが、呼び戻し(別名「仏壇返し」)も見せ、27代・栃木山(大正)ははず押しの威力が凄く、35代・双葉山(昭和)は「相撲の神様」と呼ばれるほどの実力者、48代・大鵬は子供が好きなのは「巨人・大鵬・卵焼き」と流行語になったほど強い人気力士だった。
大鵬から59年ぶりに、照ノ富士はそこに名前を連ねる。
大関から病気と怪我で序二段まで落ちて這い上がってきた照ノ富士。優勝後のインタビューで「受けて立つ」と自分の相撲のことを話していたが、その生き方から学ぶことが多すぎる。