教育者の神髄とは
ゴルゴ そうかもしれませんね(笑)。多分授業をサボって、ずっと校庭で野球とかやってた人たちですよ。
武田 サボった授業は、人生の中でいつか必ず取り返しにくるんです。だから「学びの態勢への入り方」を学校教育で身につけることはとても重要で、ただ進学のためだけに学んでいると、大人になってから何者にもなれない。
今の時代の子どもたちを気の毒に思うのは、良い先生を見つけることが、とても難しいということです。思い出の中に恩師を持っていないことは、人生にとってマイナスだと思うんです。
逆に先生たちは、生徒が大人になってから「こういうことだったのか」と思うような言葉を持たせられるようになることが、教育者としての真髄だと思います。
※本稿は、『「命」の相談室-僕が10年間少年院に通って考えたこと』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。
『「命」の相談室-僕が10年間少年院に通って考えたこと』(著:ゴルゴ松本/中公新書ラクレ)
長きにわたり若者の人生に寄り添い続けてきたお笑いコンビ・TIMのゴルゴ松本。生き方に惑う人たちの悩みに答え、生きづらい今の時代を楽しく生きるヒントを与える、令和版「命の授業」!