昨年、ジャガー星に帰還したジャガーさん。テレビ番組『月曜から夜ふかし』への出演後、多忙を極めることになったジャガーさんが感じたこととは(写真提供:イースト・プレス)
火星近くのジャガー星から宇宙船“ジャガー号”に乗って地球にやってきたロックミュージシャン、ジャガーさん。自身の資金で買い取った千葉テレビの番組枠で「HELLO JAGUAR」を放送するなど、千葉県を中心に著名な存在でしたが、昨年10月にはジャガー星へと“帰還”しました。近年、その知名度がさらに高まるきっかけとして、テレビ番組『月曜から夜ふかし』への出演がありましたが、ジャガーさんとしては、番組出演後、それまでに仕込んできた歯車が一度に動き出した感覚を覚えたそうで――。

「『HELLO JAGUAR』を観て育ってるから私たちは強いのよ」

「月曜から夜ふかし」に初めて出たのは、母が亡くなってほどない2015年10月のことだった。MCは、千葉は稲毛出身のマツコ・デラックスさん。

番組で「HELLO JAGUAR」の冒頭が流れるや、

「『HELLO JAGUAR』を観て育ってるから私たちは強いのよ。あの時代の千葉県民はみんな強いの」

そうマツコさんは言ってくれて、その日はTwitterのトレンドに「ジャガーさん」というキーワードが入ったり、ジャガーのWikipediaにアクセスが集中してページが表示されなくなったりしたようだ。

「あっジャガーさん懐かしい! やだ16:9の画面で観るの初めて!!」

そんな声もネット上で見かけた。

この番組によって昔からのファンの記憶のスイッチが押されただけでなく、新しい人たちにも届いたようで、

「ねえ、マツコ・デラックスが千葉テレビの話をしてるんだけど、親父はこの番組のこと知ってる?」

「知ってるも何も、俺がこの番組の担当だったんだ……」

「え〜〜〜〜〜っ!?」

まさか「HELLO JAGUAR」を立ち上げた本人だと知らずに聞いた息子さんから驚かれた、元千葉テレビの櫻井守さんの姿もあった。

それ以降、ジャガーはたびたび「月曜から夜ふかし」に呼んでもらえるようになり、同時にあちこちの会社からグッズ化のオファーや、イベントの出演オファーが殺到する。

船橋のららぽーとで行なわれたイベントでは悪天候で電車が止まったりしたにもかかわらず、1000人もの人々が集まってくれた。

そこから先は、皆さんがよく知っている”今のジャガーさん”になったのだと思う。