●温泉熱気浴
温泉で熱せられた地面に横たわり全身をじんわりと温める方法。玉川温泉、新玉川温泉(ともに秋田県)の岩盤浴が有名で、玉川温泉では成分が石化した「北投石」の上にゴザなどを敷いて横になり、温まるのが特徴。「北投石」は10年に1ミリずつしか大きくならない貴重な石で、国の特別天然記念物に指定されている。
●泥湯
鉱泥、泥炭など天然の泥が溶け込んだ温泉に入浴する方法。別府温泉(大分県)などが有名で、温泉成分が皮膚から吸収され、慢性リウマチ、痛風、捻挫などに効果がある。
●砂湯
海岸や川岸の温泉で温められた砂の中に体を埋める方法。砂の圧力がかかって新陳代謝が高まり、発汗が促進。指宿温泉(鹿児島県)が有名で、運動器疾患、神経痛などに有効。
※本稿は、『秘湯マニアの温泉療法専門医が教える 心と体に効く温泉』(中央新書ラクレ)の一部を再編集したものです。