優しい一言が、ずしんと来る
「虐待」という言葉が世の中に出てきたときも心がざわついた。虐待はしていない、だけど、虐待だと誤解されないように、叱る時に窓を閉めた。
娘が自分で作った傷を検診でお医者さんがみた時に、何故だか焦って言い訳のように娘が自分でやったんです、と伝えているわたしがいた。
余裕がなくなればなくなるほど、世間に「あなたはきちんとこどもに愛情を注ぎ育てているのか」とチェックされているように感じたものだ。
「ヤングケアラー」という言葉が出てきた今。
「ヤングケアラーにさせないであげてね」という、娘を思っての知人からの優しい一言が、ずしんとくる。
ヤングケアラーにさせないように、というよりも、ヤングケアラーと思われないようにと思ってしまうわたしはまた、からだのどこかが縮こまる。
青木さんの連載「47歳、おんな、今日のところは「●●」として」一覧
青木さやかさんの公式HP
https://z0z0.jp/sayakaaoki/
青木さやかさん自身が朗読して作成した単行本『母』のオーディオブックが配信開始されました。https://www.audible.co.jp/pd/B097T243BN