優しい一言が、ずしんと来る

「虐待」という言葉が世の中に出てきたときも心がざわついた。虐待はしていない、だけど、虐待だと誤解されないように、叱る時に窓を閉めた。

娘が自分で作った傷を検診でお医者さんがみた時に、何故だか焦って言い訳のように娘が自分でやったんです、と伝えているわたしがいた。

仕事が終わり、銀座の街から自宅へと急ぐ青木さん(写真提供◎青木さん)

余裕がなくなればなくなるほど、世間に「あなたはきちんとこどもに愛情を注ぎ育てているのか」とチェックされているように感じたものだ。

「ヤングケアラー」という言葉が出てきた今。

「ヤングケアラーにさせないであげてね」という、娘を思っての知人からの優しい一言が、ずしんとくる。

ヤングケアラーにさせないように、というよりも、ヤングケアラーと思われないようにと思ってしまうわたしはまた、からだのどこかが縮こまる。

 

青木さんの連載「47歳、おんな、今日のところは「●●」として」一覧
 

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