「亡くなった猫ちゃんの毛でしっかりした作品を作りたいときはフェルト細工の方法で固めてもいいと思います」(ひろみさん)
また猫の毛にはフケなどアレルゲン物質も付着しているため、作業中はマスク着用がおすすめとか。
機動戦士ガンダムやスカイツリーなど無理難題も
撮影は、猫たちが朝日を浴びてリラックスしている早朝のひととき。「前日までに準備した帽子を、『今ならいけそう!』と思った瞬間にぱっとのせてぱっと撮ります。嫌がったらその日は諦める。思うようにならないのが猫という生き物ですからね」と目尻を下げる良さんだが、実は結婚するまで完全な犬派だった。猫の可愛さ、面白さに目覚めたのは今の猫たちを飼いだしてからだとか。
「そのせいか、実家でも飼っていた私より、猫の意外な面を見つけるのが上手。新しい帽子のネタもあれこれ提案してくれます」とひろみさん。機動戦士ガンダムやスカイツリーなど超難題を夫から出され、「無理だよーと思いつつも、どうやったらできるだろうと試行錯誤するのが楽しいですね」と語る。(*『鬼滅の刃』の煉獄さんの難しい髪型も表現! 上記インスタグラム参照)
猫が毛を出し、妻が作り、夫が撮影して。そうして2人と2匹(残念ながら2020年1匹が他界)の家族で「抜け毛帽子」を楽しむ日々は、これからも続いていきそうだ。