くんくんさんが初めて挑戦した立体の人形、『じゃりン子チエ』のテツ。SNSで話題に
誰かと集まったり、外出もままならない日々が続くコロナ禍の日々……。お金をかけず、ちょっとしたアイデアで日常に風穴をあけられたら、きっと楽しいはず。それを実践している人たちに話を聞いてみた。1人目は「くんくん」さん。趣味で作ったミニチュアが、ツイッターでバズってーー(取材・文=山田真理)

ささやかな楽しみを見つけに

2020年の外出自粛期間中、休館続きで会費がもったいなくなったスポーツジムを退会してしまった。しかし還暦間近のお年頃、家から出ずに運動不足になるのも困るかなあと、YouTubeでトレーニング動画を検索するうちに見つけたのが「ご当地体操」。全国の自治体がオリジナルで作った、主に介護予防を目的としたゆるーい感じの体操だ。

とはいえ真剣に行えばけっこうな運動量だし、全国津々浦々の体操を日替わりでやっていると、「え、この動き何?」と画面を真似ることで脳トレにもなるのではと期待している。

体を大きく動かすときに「富士山の裾野を思い浮かべて~」と説明が入ったり(静岡)、「のしいかスクワット、昆布ツイスト」なる名称の動きがあったり(北海道)、ご当地ヒーローやゆるキャラと一緒に運動ができるのも、このご時世、ささやかな旅気分が味わえていいものだ。

こんなふうに、お金をかけない楽しみを見つけた人たちの話を聞いてみようと思う。