未知の領域にチャレンジするということは、新しい出会いが生まれるということなんです。そして、そこでひとつひとつの作品としっかり時間をかけて向き合うことで、その経験が次の新しい出合いや再会を呼び込む。20代後半の作品がこうして30代につながりました。
30歳の今は、40代を見据えています。40代になっていい仕事に出合える自分でいられるかどうかは、30代の今、そして、これから出合う作品とどう向き合っていくかにかかっていると思うんですね。だから、これからもチャレンジし続けようと思います。40代のために。
もうね、気を抜いてなんかいられないですよ。これまでご一緒させていただいた偉大な先輩方、役所広司さん、樹木希林さん……みなさん、すばらしいんですもん。その存在をそばで感じるだけでも勉強になります。佇まいとか身にまとう空気感とか。目標なんていうとおこがましいですけど、僕はもっともっとがんばらなくてはいけないなあと思わされます。
一方で、同世代やちょっと上の先輩、ちょっと下の後輩からもいろいろな刺激をもらっています。僕らの少し上の世代って、小栗旬さんとか山田孝之さん、妻夫木聡さん……そうそうたるメンバーが揃う黄金世代。力のある先輩が大勢いて、大活躍しています。一方、少し下の世代は、菅田将暉とか山崎賢人とか福士蒼汰とか。ねー、元気いっぱい、充電満タンでしょ。
で、僕らの世代、岡田将生とか柳楽優弥とか。なんか、盛り上がりに欠けるよねー、てな話を3人でしたことがあります。僕ら3人『ゆとりですがなにか』というドラマで一緒だったことが縁で、プライベートでも仲良くしているのですが、勢いのある世代にサンドイッチされた僕らの世代の宿命なのかもしれませんね(笑)。でも、僕らは意欲をむき出しにしていないだけで、がんばろうという気持ちはあるんです。2人と会うと、いつも刺激をもらえます。