撮影:小林ばく

 

「うーん、(僕の)武器か、なんだろうな。武器と言えるかどうかわかりませんが、強いて言えば、『この店、ラーメンだけじゃなくて、カレーもあります』ということでしょうか。出せるメニューが増えました。たとえば『娼年』をやったおかげで、濡れ場の連続でも、全裸でも、日和(ひよ)ることはないです(笑)」

今年、俳優デビュー10周年という節目を迎えた松坂桃李さん。ここ数年は、『娼年』『孤狼の血』といった舞台や映画で次々に新しい人物像に挑戦し、新境地を開いてきた。そんな松坂さんが、「権力とメディア」のせめぎ合いに真正面から斬り込んだ映画『新聞記者』に主演する。衝撃作の公開を前に、30歳の今何を思うのか。現在発売中の『婦人公論』7月9日号でロングインタビューに応じた。

「最初に脚本を読んだとき、『こんなに攻めた映画を作るのか』と衝撃を受けたことをよく覚えています。作品に対してはいろいろな意見が出てくるだろうし、見方はさまざまだろうな、とも迷いました。ただ最終的にお受けする際には迷いはなかった」

映画『新聞記者』は、東京新聞・望月衣塑子(いそこ)記者の同名ベストセラーを原案にしたサスペンス・エンターテインメント。日本で起きている現在進行形の事件をモデルにしたドラマが、生々しく展開していく。事件の真相を追う記者を演じるのは、韓国の若手演技派、シム・ウンギョンさん。松坂さんは、「国民に尽くす」矜持を持った内閣情報調査室(内調)のエリート官僚という役どころだ。

「デビューした頃は『イケメンブーム』だったので、僕もなんとなくその枠に入れていただき、爽やかな青年ばかりを演じていました。ブームのおかげで、そして、演じる役柄からくるキラキラしたイメージのおかげで、自分がそこにいられるということはよくわかっていた。だから、『これは一過性のものだ』と自分に言い聞かせていました」

マネジャーと相談して、20代半ばくらいからチャレンジングな作品を選んで行く方向に軌道修正することにした。それが今、花開いているといっていい。

『婦人公論』2019年7月9日号

少し上の世代の小栗旬さん、山田孝之さんや、少し下の世代である菅田将暉さん、山崎賢人さんから受ける刺激についても触れる。

「僕らの世代、岡田将生とか柳楽優弥とか。なんか、盛り上がりに欠けるよねー、てな話を3人でしたことがあります。」

「勢いのある世代にサンドイッチされた僕らの世代の宿命なのかもしれませんね(笑)。でも、僕らは意欲をむき出しにしていないだけで、がんばろうという気持ちはあるんです」

「もうね、気を抜いてなんかいられないですよ」という松坂さん。30代のさらなる躍進が楽しみだ。

そのほか、オフの過ごし方や結婚観についても、本誌では語っている。


くわしくは、現在発売中の『婦人公論』でご覧ください

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