自費で賄う場合の費用は?

自費で訪問介護を受ける場合、その人の介護度合いや、生活援助(洗濯・掃除など)か身体介護(入浴、オムツを変えるなど)か、依頼する時間によって、費用は変わってきます。目安として1日30分の身体介護を1回依頼した場合、全国平均で約2,700円前後が目安のようです。この条件で週に5回(平日)依頼するとなると、1ヵ月の費用は2,700円×5日×4週=54,000円となります。

介護度が進んでおらず、自分で何とか買い物などができるとなれば、自宅で世話をしてくれる人がいなくても、こうした訪問介護を利用すればいいわけです。一方、認知症が進んだり買い物や食事の支度もできないとなると、ショートステイに短期入所することになります。

ショートステイも、滞在費は1日に月3,000円~1万3,000円前後と非常に幅があります。その費用に何が含まれるかの確認はしておきましょう。

ショートスティの利用で注意しなければならないことは、連続した利用は30日までと制限されていることです。ただ、長期入所の場合の減算も制度化されましたので、事前に条件などのチェックをしておきましょう。いずれにせよ、自費となると、その期間は介護保険を利用するより、高額になる覚悟をしておいたほうがいいと思います。

ちなみに、滞納以外にも、病気や親族の関係で施設を退居するケースもあります。この場合でも介護サービスの空白をつくると公的介護サービスを受けられないことに変わりはありません。

入居の時は誰も滞納することなど考えていないと思いますが、もしもの場合も考えて、滞納しそうな時は支払日のどれぐらい前に言えばいのか、滞納した際の施設の対応はどうなのかも聞いておくことは、非常に大切だと思います。