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滞納した場合の受け入れ先を見つける時の注意点

今いる施設を出なければいけなくなった場合、受け入れ先を見付ける際に、注意しなければならないことがあります。

滞納が続いている経済状態なわけですから、費用面を考えると、公的な運営で費用が安い特別養護老人ホーム(特養)に入居を検討すると思います。当然、人気が高いのですが、施設数に限りがあるため、何年も待つケースがほとんどです。

次の受け入れ先を探すのは簡単ではありません。次の受け入れ先を一緒に探してくれる両親的な施設もありますが、そうでない場合は、市町村区に力を借りて、アドバイスをもらいましょう。

受け入れ先を確保できないということは、ただの賃貸住宅の住み替えのように「住むところが決まらない」だけではなく、利用している介護保険自体に大きく影響が出ます。

たとえば、施設の利用期間が2月末と決まっているとします。その期日までに次の受け入れ先が見つからないと、介護保険サ―ビスは一切使えなくなることが介護保険法で決まっているのです。3月の2週目に施設が決まっても、後から手続きを行うことは認められていません。いったん介護に関する状況が白紙となります。このように、制度と施設が紐づいて運用されているので、注意が必要です。

ひとたび空白を生じてしまうと、再び介護申請が認定されるまで、自腹で介護サービスを提供してくれるところを探すか、ショートステイ(短期滞在できる介護サービス)を利用するか、家族間で在宅介護を行なうこととなります。