お寿司と刺身以外はインターネットで調達!
戦争が奪った学びの機会を、インターネットに出合ったことで取り戻せている気がする、と昌子さんは言う。「マダム昌子」と名乗るのも、英語への憧れからだ。
「やりたいこともやれなかった若き日の反動で、いまになってTwitterで好き勝手やっているの(笑)。歳を重ねたことでいい具合に肩の力が抜けて、自由な発言ができるのも年寄りの特権ではないでしょうか」
介助など必要ないほど元気な昌子さんだが、遠くへ出かけたり、買い物をしたりするのは少し億劫になってきた。けれど、日用品や食材もインターネットで購入できるから不自由はないのだとか。
「お寿司と刺身以外はインターネットで調達します(笑)。コロナ下で外出も減りましたが、おかげで退屈することはありませんね」
インターネットに出合ったことで、年齢、性別、国籍にとらわれず、さまざまな人たちの個性溢れる考え方に触れられる。そのたび、目を見開かされるという昌子さんには、これからも青春ならぬ《老春》を謳歌してほしい。