「ドラマを観てくれる人みんなにいい曲だと感じてもらいたい。3曲、4曲と重ね、結局のところ約10曲くらい作った」(撮影:洞澤佐智子)

試行錯誤を重ねて

ドラマを観てくれる人みんなにいい曲だと感じてもらいたい。スタッフみんなが「最高!」って言ってくれたら、自信を持って発表できるかなと思い、3曲、4曲と重ね、結局のところ約10曲くらい作ったのかな?

これまでもドラマの主題歌を手がけたことはありますが、ここまで悩んだのは初めてでした。何曲作ってもスタッフの意見が割れて、「これだ!」というものに行きつかない。

もう私の中のメロディーは限界だな、じゃあ誰かに頼もうか、となった時にスタッフから名前が挙がったのが森山直太朗くんでした。直太朗くんにお願いするという発想は私の頭になかったので驚いたんですが、彼はブルージーな曲も得意そうだし、私の声を活かす曲を書いてくれるかもと思ったんです。

ただ、直太朗くんとは現場で会った時に話をするくらいの関係性だったので、受けてくれるかどうか不安でした。だから、快諾してくれたと聞いた時は、めちゃくちゃ嬉しかったです。