水分量の減少と皮脂不足が主な原因
【B】ドライアイ

角膜の表面を覆う涙液が減少し、乾いて傷つきやすくなった状態をドライアイと呼びます。ドライアイになると目がゴロゴロする、赤くなるといった不快な症状が表れ、さらに悪化すると痛みや細菌感染を伴って角膜に障害が出ることも。軽く考えず、早めに検査を受けるようにしましょう。

原因は複数ありますが、ひとつは空調の風で涙が蒸発したり、コンタクトレンズで目が乾きやすくなったりして、角膜を保護する水分(涙)の量が不足すること。また、加齢で涙腺の機能が低下して、涙が十分に分泌されないことも水分量減少の原因のひとつといえます。

もっと大きな問題は、目の皮脂が足りなくなることです。皮膚が潤いをキープするには、水分と皮脂のバランスが取れていることが不可欠。目も同様で、上下のまぶたの縁の内側にあるマイボーム腺という組織から皮脂が分泌され、目の潤いが保たれています。

ところが50歳を過ぎる頃から、このマイボーム腺が硬くなったり詰まったりして皮脂の分泌が妨げられ、目の油層を保つことができなくなり、角膜が乾燥してしまうのです。

パソコンやスマホの画面を凝視していると無意識のうちにまばたきが減るので、意識してまばたきの回数を増やしましょう。目が乾いてつらい時は、目薬(ただし防腐剤無添加のもの)をさしてください。