漫画家のみつはしちかこさんによる『小さな恋のものがたり』は、背が低い女の子チッチと背が高いハンサムな男の子サリーの恋を描いた4コマ漫画。誕生から60年たった今も多くのファンを魅了し続けています。作品とともに年齢を重ね、81歳となったみつはしさん。新しいマンガの構想を練り、俳句を詠む刺激的な日々を絵と文で綴っていただきました

12年前に夫を見送って

こんにちは! 『小さな恋のものがたり』というマンガを描いている「みつはしちかこ」です。

ン? 知らない? 忘れた? もう死んだんじゃない? まだ生きています。

細々ながら、長い愛読者の方々に支えられ、
年に4回の季刊誌に「チッチのその後」を描き続けていますのです。

ウチの変なおじさん(夫)もお姑さんも、子どもたちも、有難いことに皆、私がマンガを描くことを応援してくれました。

12年前に夫を見送ってからはひとり暮らし。

すぐ近くに住む妹と散歩しながら、四季折々の花を咲かせる小さな花だんに見とれたり……。

昨日は孫が学校で書いて銀賞になったという大きな書初めを持ってきました。
たっぷりと太い字で「希望の春」と書いております。

私のベッドの頭上の壁に貼ろうと思ってます。春は又、希望を持ってやってくるのだ。
落ち込みやすく不眠症の私、「希望の春」に守られて、ケセラセラと安眠できそうな気がします。