若い世代の活躍

3番手の伊藤(大海)も、新人とは思えないマウンド度胸を見せてくれました。大学時代も代表経験がありますし、日本ハムの試合を見ていても、マウンド度胸の良さは感じていましたが、代表でも冷静にしっかり自分の投球をしてくれました。

『活かして勝つー金メダルをつかむチーム作り』(著:稲葉篤紀/中央公論新社)

韓国戦では、ロージンバッグの使い方を指摘されたりもしましたが、動じませんでした。今大会、3試合で5回無失点。素晴らしい投球でした。

下位打線で存在感を示していた村上(宗隆)も、決勝戦では所属チームのヤクルトの4番打者らしく、持ち前の長打力で先制ソロを打ちました。村上には「これからのジャパンは自分たちが引っ張っていくんだという思いでやってほしい」と伝えました。

この五輪で得たものを、どんどんチームに持ち帰ってプレーしてもらいたいです。それがまた、次の世代につながっていきますので、若い世代が今後このような国際舞台で活躍することを願っています。