2011年、23歳の時に「加トちゃん」こと加藤茶さんと結婚した加藤綾菜さん。45歳という年齢差もあってか、大いに話題になった結婚生活もすでに10年をこえ、綾菜さんの料理研究や介護資格取得など、その献身ぶりが注目されるようになりました。しかし出会った当時、たまたまバイト先にやってきた加トちゃんと恋に落ちることになるとは、綾菜さん本人もまったく想像していなかったそうで――。綾菜さん直筆のマンガとともに、二人のなれそめを紹介します。
予約名:加藤様
大学生だったあの日、アルバイト先の寿司屋の予約表に書かれた名前の主が、あの「加藤茶」だなんて、1ミリも想像に及びませんでした。さらにまさかまさか、恋に落ち、結婚することになるなんて……。
寿司屋の扉を開けた瞬間から、加トちゃんは光っていました。本当に言葉通り、ぴっかぴかのきらっきら。身にまとったブランドのスーツや時計、エナメルのシューズなど高級品の数々が光っていたんじゃなくて、スターのオーラというのでしょうか……まぶしかったんです。
わたしが緊張しながら席に案内すると、とてもうれしそうに「ありがとう」とにっこり微笑んでくれて。
場所柄、場馴れしたお客様が多いお店で、ここまでのジェントルマンはなかなかいません。でも加トちゃんは、お茶を運んでも「ありがとう」、メニューを渡しても「ありがとう」と絶対にお礼を欠かさない。むしろ店員のひとつひとつの接客すべてにお礼を言ってくれました。
はじめて「加藤茶」という男性と接した印象、それは素直に「すてきな男性」でした。