厚生労働省の発表によれば、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳。その男女差は6.10年となり、前年より0.06年広がりました。つまり、女性の多くは「おひとり様」になる可能性が高いと言えるのかもしれません。しかし老後を支える柱の一つ「年金」の受給額を考えれば、男性より少ないケースも見られ、女性ほど老後資金は不足しがちとも言えます。お金にまつわる情報を発信しているファイナンシャルプランナー・長尾義弘さんによれば、年金の受給額を増やすために気を付けるべきポイントが3つあるそうで――。
老後のお金に関しては女性のほうが高リスクと言えるワケ
「人生100年時代」と言われ、みんな長生きをする時代になりました。この傾向は女性も男性も一緒です。
しかし、老後に関しては、女性のほうがより問題は大きいといえます。なぜなら、男性に比べて多くのリスクが待ち受けているからです。
主な要因として、次の3つがあげられます。
●年金が比較的少ない
●男性より長生き
●健康寿命と寿命の差が大きい
もちろん、これらは男性にも降りかかってくる問題ではあります。ですが、リスクが高いぶん、女性はいっそう念入りに準備しておく必要があるのです。
こうしたリスクに対処するためのキーワードは「お金」です。備えが足りないと、長い老後を苦しい状態で過ごすことになりかねません。