リスク(1)受け取れる年金額がそもそも少ない

高齢になれば年金がもらえます。では、いったいどのくらいの額を受け取れるのでしょうか。

女性の厚生年金の平均受給額は約11万円です。それに対して男性は約17万円。約6万円もの開きがあることに驚いたかもしれません。

その理由は、出産や育児のために、女性は仕事に就いている期間が短いことがひとつ。さらに、そもそも男性に比べて平均賃金が低いのです。厚生年金の受給額は加入期間や収入によって変わりますから、受け取る年金が少なくなってしまうわけです。

さらに、ずっと専業主婦だった人は基礎年金だけになります。基礎年金の受給額に男女格差は少ないものの、女性の平均受給額は約5万円です。

夫婦の年金を合わせればなんとか生活できますが、一人になったあとはかなり厳しいと思います。というのも遺族年金は、夫の年金が丸ごと入ってくるわけではないからです。

一般的に女性の年金は少ないのが現状です。「年金があるから老後は大丈夫」などと思っていると、痛い目に遭うかもしれません。