イデコで商品を選ぶときのチェックポイントは

低金利の現在、定期預金や保険のような元本確保型の商品ではお金が増えません。運用益が非課税になるメリットを活かし、長期運用で増やすには投資信託がおすすめです。

さまざまな投資信託がありますが、「国内株式」「国内債券」「海外株式」「海外債券」「REIT(リート:不動産投資信託)」などの5種類に大きく分けることができます。

安定した運用を望むなら1本でさまざまな種類に分散投資するバランス型の投資信託が、ワクワク感を味わいたいなら株式を中心にした投資信託がいいでしょう。

商品を選ぶうえではコストも重要です。コストとは信託報酬などの手数料を指します。

信託報酬が1.5%なら、1.5%以上の運用ができないと増えません。一方、信託報酬が0.15%だと、0.15%を上回れば増えていきます。とくに、長期で運用する場合は信託報酬が安い商品を選びましょう。

「eMAXIS SIim」シリーズ、「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ」のシリーズ、「iFree」シリーズなどは、信託報酬が安めに設定されています。

※本稿は、『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。

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私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(著:長尾義弘/河出書房新社)

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