子どもの反応を怒らず、理由を尋ねる

何かあると子どもはさまざまな反応を見せますが、その反応には必ず理由があります。お母さんが期待していた反応ではなかったからといって、怒ることはやめましょう。お母さんがやるように言ったことを、子どもが「イヤだ」と言ってやらないときには、「どうしてイヤなの?」「なぜやらないの?」と理由を尋ねましょう。

このとき、感情的な言い方ではなく穏やかな言い方がいいですね。詰問するような言い方をすると子どもは黙り込んでしまって会話が続きません。結局理由もわからないままになりますから、口調は穏やかに。

子どもの反応を怒鳴ると、子どもは怖くなって理由を言えなくなってしまいます。親子の会話で子どもに恐怖心を抱かせるのは一番まずいやり方です。

子どもが嫌がる理由がわかったら、どう対処すればいいかもわかってきますから、まずはゆっくり話し合うことから始めましょう。このような何気ない会話の積み重ねによって、親子の信頼関係が生まれます。

同様に、子どもが泣いているときに、「泣いている」という行動に対して「泣くのをやめなさい」「いつまで泣いているの。みっともない」などと言うのもよくありません。

子どもは泣きたいワケがあって泣いているのですから、泣いているということを怒るのではなく、「どうして泣いているの?」とまず理由を尋ねましょう。

理由を尋ねずに、泣いているという子どもの態度を怒ると、さらに子どもは泣き出し、親もそれにイライラしてさらに怒るという悪循環になりかねません。「子どもの反応を怒らず、まず理由を尋ねる」ということを常に頭に置いて、冷静に対処しましょう。