幼いときの信頼関係で今後が楽に

そのようなことが何度かあると、子どもはお母さんと話すことを期待しなくなりますから、二度と「ねえねえ」と話しかけてはくれなくなります。子どもに話しかけられたら、即座にどんなことでも中断して対応してあげることが、子どもとの信頼関係を作ることになるのです。

幼い頃には母親にくっついている子どもも、成長するにつれて自分の世界ができてきて、適度な距離感が必要になります。「ママ〜」「お母さん」と呼んで、いつも母親の側にいたがるのは幼いときだけです。この時期にできるだけたくさん子どもとおしゃべりをして、親子の信頼関係を築きましょう。

幼いときに信頼関係を築くことができれば、その後の子育ては楽になりますよ。子どもはどんどん大きくなりますが、小さなときに培った関係があると後々受験や学校などの話もできます。

同じ家のなかに住んでいるのですから、心から頼れる親の存在は非常に重要です。このような環境に囲まれてはじめて、子どもは精神的に落ち着き、一生懸命に勉強をすることができるのです。

逆に、幼い頃に親子であまり話をせずに、子どもを怒ってばかりだと、だいたい小学校中学年以降に反抗して親の言うことを聞かなかったり、ほとんど話をしなくなったりする可能性は高くなります。

そうなってから、向かい合って話をしようとしても、なかなかできません。幼い頃にたくさん声をかけ、会話をして、親子のゆるぎない信頼関係を築くことが大切です。