きょうだいと比較するのは絶対にNG
習い事を始めるようになったら、音楽やスポーツは上達度がわかりやすいですし、幼児教室も進度の差が出てきます。習い事は楽しくやれることが一番ですから、「あの子は次に進んだのに、あなたはなんで遅いの」などと怒ってはいけません。他人と比較して怒られると、子どもはその習い事に通うのが苦痛になります。
「楽しく習い事をする経験ができればいいな」ぐらいに軽く考えて、わが子の上達や進度だけを楽しみにしてみるといいですね。
そして、遅いながらも進んだときには、「次に進めて良かったね。頑張ったね」と褒めてあげましょう。その声かけで、子どものやる気が上がり、習い事を楽しく続けられると思います。
小学生になったらテストや成績表がありますから、よそのお子さんの成績が気になり、つい比較しがちになります。でも、結局他人の成績などはわが子とは全く関係ありません。勉強や受験は自分との闘いですから、わが子の成績が上がることだけを考えましょう。他人と比較するのではなく、以前の成績と比べることが大切です。
前回よりよかったときには、「前はこの部分が苦手でできなかったのに、できるようになったね」などと具体的に褒めてあげると、子どももやる気が出ます。
以前よりも悪かったときには、間違えたところを一緒に見直して、「次、頑張ろうね」と明るく、さらっと声をかけるといいですね。「前はよかったのに、今回は悪かったね」みたいな、やる気をなくす言葉は絶対に言わないことです。
他人との比較よりもさらに傷つきやすいのが、きょうだいとの比較です。「お兄ちゃんはできたのに、あなたは……」「お姉ちゃんはあなたよりもうまかったよ」などと、きょうだいと比較するのは絶対にNG。きょうだいのどちらかだけを褒めるのもやめましょう。
親の態度に差があると、親への不信感が生まれるだけではなく、きょうだい仲が悪くなるおそれもあります。