『だから、50歳から片づける―「思い出のもの」は捨てなくていい』(著:阿部静子/CCCメディアハウス)

ポイントは、枚数と賞味期限

服がなかなか手放せない方は、まず靴下をチェックしてみましょう。

ゴムの部分の伸び、履き古した靴下はありませんか? タイツも毛玉ができているものはないですか? 5分でチェックしてみましょう。

服と同様に、賞味期限を過ぎたものは最後に掃除用クロスとして使い切って処分します。同じくパジャマや下着もチェック。

私はブラジャーを持たずカップ付きインナー派ですが、春夏用(タンクトップ)、秋冬用(八分袖)それぞれ2枚しか持たず、交互に着て1年で手放しています。毎日洗濯をするので、足りないことはありません。

数を決めておくと、衝動買いを防げるよさもあります。でも、カチッとは決めず、「だいたい*枚」のほうが気楽に始められます。

よく「下着は捨て時がわからない」と聞きます。私も破れなければいつまでも着続けてしまいがちなので、「賞味期限」を決めています。

基本的に肌着は「1年」とし、毎年年末に買い替えています。私は少ない枚数のため、賞味期限を短く設定しています。

でも、服は目立った傷みがないと手放しにくいもの。

そこで「*年着てなかったら手放す」と賞味期限決めをすると、手放しやすくなります。講座では「1年」「3年」「5年」の中から服の賞味期限を決めてもらいますが(60歳以上の場合は「1年」を外し、「10年」を追加)、50代は3年か5年が多い印象です。

ただ、「特別枠」もあります。たとえば「思い出がある服」については簡単に賞味期限で決められないはず。

まずは手放しやすい服からはじめて、「捨てグセ」を身につけましょう。服の片づけもスモールステップ、引き出し1段ずつ、無理せず進めていきましょう。