唯一の武器が勉強
私たち夫婦は、子どもを親の型にはめるのではなく、個性を伸ばすことを第一に考えて接することにしました。
それは、自主性に任せて勉強はしなくてもいいということではありません。将来、自分が好きな道に進むための足がかりになる唯一の武器が勉強です。だからこそ勉強はしっかりやる。その代わり、将来どの道に進むのかは、子どもたちが自分たちで自由に考える。
松丸家では子どもたちに、「医者になれ!」などと言ったことは一度もありません。ただ、進みたい道を見つけたときの選択肢が増えるから、しっかりと勉強をして少しでもいい大学に入った方がいいとは伝えていました。
あと一つ、『子どもには投資をしよう』ということを大吾が生まれたときに決めました。
お金や財産はいずれなくなるものですが、子どもの教育にかけたお金は、知識や教養となって子どもの中に残ります。そのため漫画については制限していましたが、本は無限に買い与えていました。これは一例ですが、『子どもに知識をつけさせるための投資』と考えたわけです。