勉強をすることで得られる力とは
これについては、亮吾も同じことを感じていたようです。
「勉強するとき、〈勉強して何になりたいのか〉〈勉強して何をしたいのか〉といった、《勉強をする意味》を本人が自覚しているかどうかは、とても重要だと思います。〈義務教育だから〉では、〈赤点を取らない程度に頑張ればいい〉にしかならないのです。母親や父親が最初にやるべきことは、『勉強しなさい!』と子どものお尻を叩くことではなく、『勉強すると、こんなにいいことがあるんだよ』と、教えてあげることだと思います」。
子どもが勉強をやらなくなる原因は、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と子どもが聞いてきたときに、正しく答えられない親にもあると思います。
「とりあえず、将来のためにやっておきなさい」では、勉強する明確な意味や目的を見つけられないままです。
勉強することで、「社会はどうなっているのか」「世の中はどういう仕組みになっているのか」という事実を知り、その結果、物事の本質を見抜き、自分なりの答えを見出す力を身につけることで、普段の生活においても正しい判断ができる人間になれるのだと思います。