四人で歓喜の万歳をした合格発表

皆さんもご存知のように、亮吾は無事に東大に合格しました。ここで東大受験のときのエピソードを二つ紹介させていただきます。

一つ目は、提出書類の不備に関するエピソードです。

受験票を紛失してしまい、センター試験当日に再発行してもらって受験したまでは良かったのですが、後から正規のものが見つかったのです。二次試験の願書を東大に郵送するときは、センター試験のときに再発行してもらった方の受験票を同封しなければならなかったのですが、紛失して見つかった方の受験票を同封してポストに投函してしまいました。

その後、ミスに気づいたのですが、東大は書類に不備があると受験が認められないため、慌てて郵便局に駆け込み、事情を説明して、東大のある本郷局で差し止めてもらいました。最終的には無事に願書を取り戻すことができ、私としてもいろいろと郵便局を走り回った甲斐があったというものです。

親として、亮吾がどれだけ勉強をしていたのか目の当たりにしてきた身としては、書類の不備というどうしようもないミスですべてを水の泡にしたくなかったのです。私があれほどまでに機敏な行動が取れたのも、そんな心の表れだったと思います。

そして二つ目が、結果発表のときです。

数学が120点満点中90~100点ぐらいだったため、結果的には偏差値もかなり上の点数で合格していたのですが、試験が終わってから発表までの2週間、亮吾はご飯を食べても味が感じられないくらい、生きた心地がしなかったようです。

合格発表は私と亮吾だけでなく、彗吾や怜吾も加わり、男四人が一台のパソコンの画面に顔を寄せ合って、ギューギュー状態で見守りました。

最初、なかなかアクセスできなかったのを覚えています。それでも亮吾の受験番号を画面上で見つけたときは、思わず四人で歓喜の万歳をしていました。

※本稿は、『松丸家の育て方』(repicbook)の一部を再編集したものです。


松丸家の育て方』(著:松丸亮吾、メンタリストDaiGo、松丸悟、松丸彗吾、松丸怜吾/repicbook)

東大の謎解きクリエイターとして有名になった松丸亮吾など、四者四様、自分の道を各自で切り開きながら着実に前進している松丸四兄弟。そんな世間から天才と呼ばれる松丸四兄弟と、その父である松丸悟がタッグを組み、これまであまり公表してこなかった四兄弟のルーツや人間形成の秘密、松丸家の教育方針や教育環境などを包み隠さず語った待望の一冊。全編オールカラーで、今回の書籍用に撮影した写真だけでなく、子どもの頃の秘蔵写真なども満載。これぞ最強の育児論!