なんとかしたい食料自給率の低さ
工藤 菌床栽培ですか?
杉浦 そうだね。最近はキットを売ってて、家の中でできるから、息子がすっかりハマってます。うちはいま、キクラゲと椎茸、舞茸、コプリーノというキノコを育ててる。ただ工藤くんの場合、農業としてやらないといけないからなあ。湿度管理とかけっこう大変そう。
工藤 実は父が椎茸の原木栽培に興味があるみたいで、チャレンジしてみようかと話し合っているところなんですよ。
杉浦 食べてみたい、工藤親子印の椎茸! でも出荷するとなると、楽しいだけでは済まないことがいっぱいあるだろうね。きれいに洗って梱包しなくてはいけないし、しかもそれを10人とかで分担できるわけでもないんでしょう?
工藤 今年はスイートコーン1500本を、数人で収穫して出荷することになるんじゃないかと。
杉浦 完全に農家さん目線の発言だ(笑)。農家の場合、収益のことを絶対に考えなければいけないからね。
工藤 ビジネスとしてどう成立させるかは、農家にとって大きな課題だと思います。
杉浦 耕作放棄地が増加するいま、うまく新規就農者を受け入れて育てていけたら、日本の農業はもっと豊かになるはず。でもある程度の収入が保証されなければ、始めようという人が増えるわけがない。
工藤 日本の食料自給率の低さも、ずっと気にかかっていますね。
杉浦 だから工藤くんがいま農業を始めたことは、すごく重要なことなのかもしれないね。