そして、失意の慧音が「時を戻せたらどんなにいいか」と砂時計をひっくり返すと、そこは1788年、フランス革命直前のパリだった。
「役者のケイト・シモン」と勘違いされた慧音は、革命を画策する思想家たちから、「ジャンヌ・ダルク」のように民衆に演説をしてほしいと頼まれる。
その後は、おなじみの司会者・西寄ひがし演じるブルボン公爵邸で、「メイドの教育係・ババロア」として大活躍。玉ねぎ頭に腰の曲がったババロア婆さんは「服装のみだれは気持ちの乱れ」「ちゃらんぽらんが靴を履いて歩いてる」「笑顔が嘘くさいのよ!」とメイド相手に毒舌指導。
その後のコンサートのトークでは「自分が一番すんなり入れる役だった」と、言うだけあって、会場を爆笑の渦に。正妻の座を狙う愛人・エクレアとの対決では「やだねったら、やだね」も飛び出した。
次の場面では、貴族を守る衛兵マカロンとして登場。公演ビジュアルでもあるオスカル風の衣装で現れると、会場は凛々しさと美しさで思わずため息。ちなみに、ブルボン公爵の一人娘、ショコラを演じるのは『ベルサイユのばら』で初舞台を踏み、オスカルも演じたことのある元宝塚月組トップスター・彩輝なお。
その後は、ショコラの手紙を、彼女が想いを寄せる音楽家・ゴーフルに届けるため、怪盗ルパン風のいでたちに。このルパン風の衣装はオリジナルグッズの「クッション」としても販売されている。ほかのキャラクターも今後のツアーで検討中とのこと。