ケイト・シモンの活躍で、さまざまな問題が解決していく

最後の場面では、悪徳な金持ち・ヌガー公爵とお見合いをしたくないショコラの身代わりとして、マリーアントワネット風の豪華なドレスで舞踏会に参加したケイト。

本人曰く「一番気に入った衣装」で、デザイナーと何度も打ち合わせをし、アクセサリーも全部オリジナル。ドレスの着こなしやダンスも貴婦人そのものだった。一方、その場面ではオスカル風衣装の彩輝なおが登場。宝塚ファンにはたまらない演出だった。

ヌガー公爵は、なだぎ武と星田英利が役替わりで演じた。音楽家・ゴーフルにはつかこうへい氏の舞台などで活躍する山崎銀之丞。病身のブルボン公爵夫人の代わりに正妻を狙うエクレアには、つかこうへい氏の娘で、元宝塚雪組トップ娘役の愛原実花。

現代ではコンビニの店長、パリではブルボン家の執事・バームクーヘン役で、コミカルな関西人(と、フランスの西の方の人)として舞台を回したのは、朝ドラ『おちょやん』にも出演した曾我廼家寛太郎という豪華キャスト。人情喜劇としても楽しめるストーリーだった。