筋トレ目的で始めた社交ダンス、介護うつになりかけた時、精神を支えてくれたことの一つだったそうです。(撮影=岡本隆史)
2022年6月8日放送の『徹子の部屋』に女優の市毛良枝さんが登場。100歳で亡くなった母親の影響もあり、登山や社交ダンスなど活動的に趣味に取り組んでいましたが、コロナ禍を機に一変。ステイホームを徹底する中で、友人の言葉で考えを改めたとのこと。コーディネーターの加藤タキさんとダンスの魅力について語った『婦人公論』2021年2月9日号より、市毛さんのコメントを抜粋して再配信します。(撮影=岡本隆史)

1971年放送の『冬の華』でテレビ初出演を果たした市毛さんは、その後「嫁姑シリーズ」といったドラマや映画などで活躍。40歳で始めた登山が趣味として有名で、山旅エッセイ『山なんて嫌いだった』(渓谷社より1999年に単行本発売)が出版されるほど。さらに、母親の介護をする中で、体を動かくことをした方が良いと、ピラティス、ヨガなどを始め、その中の一つに社交ダンスがあります。

ダンスを始めたきっかけについて、『婦人公論』2021年2月9日号にて下記のように語ってます。

江実さん(詩人でエッセイストの堤江実さん)が「やってみない?」と、声をかけてくださったんです。当時、私は母の介護をしていて、好きな山にも登れず、体がどんどん衰えていっていた。それで筋トレをしたいと思っていた時にダンスを勧められました。最初は、「社交ダンス? そんな優雅なものじゃなくて、筋肉をつけたいんだけど」と思って、一度は断ったんですよ。

とりあえずスクールに見学に行き、ひと通り体験させていただいたあと、「今日入会されたら、入会金はタダですよ」と言われ、「じゃあ、途中でやめてもいいし、入っちゃおう」と(笑)。それが10年ほど前のこと。少し介護うつ状態になっていたこともあって、外に出るのが気分転換にもなるかな、と思いました。

 

実際に始めて、優雅に踊るだけだと思っていたら、とんでもない。まさに筋トレのようだったとのこと。その後も続けていくうちに、体重に変化はないものの、ウエストが6センチ減り、さらに肩こりの解消やO脚の改善など、ダンスの効果を実感。市毛さんは筋肉フェチとのことで、自身の肉体のあり方がよくわかることも、楽しみの一つ。