理想とする物は世の中になかなか売ってない

そして、自分の顔に合うサングラスを探しに。

メガネや帽子など、どんな形でも似合う人がいますが、
私は真逆でなかなか似合わないタイプです。
プライベートで、帽子屋さんやメガネ屋さんに行き試着する度に、
似合わなさなすぎてショックを受けてきました。
だからサングラスもなかなか似合う物に出会いません。

なんとかやっと見つけたものは、少し鼻の高さが合わないものでしたが、
顎を上げて威嚇するように立っていれば更に強く見えるだろうと、
そのサングラスに決めました。
それ以降も似合うサングラスやメガネに出会う旅は続いていきました。

『ロミオとジュリエット』のキャピュレット卿を演じた時、
髪を結んでいたものも自分の中で拘りがありました。
赤の皮の布切れ。
どこにでもありそうなのに、なかなかなくて結構探しました。
いつもそうです。
色とか形とか、自分が想像で決めたものは、世の中になかなか売っていません。
細すぎてもダメだし、太すぎるのもダメ。
赤が強すぎても違うし、欲しいのは黒っぽい赤です。
紐でもリボンでもなく、赤の皮の布切れ。
これが自分ではピッタリはまって、見つけた時はご機嫌で購入しました。

人から見たらなんてことのない事でも、
自分の中で「これだ!」というひらめきが生まれると、それは絶対に譲れません。
そんな拘りがありました。

宝塚時代の写真