着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授! 第3回は「リビング」の片づけです。
カンタンで涼しく感じるような片づけのコツ
今年は梅雨明けが早かったうえに、猛暑。電力ひっ迫で節電も気になる中、暑さ対策に気を使われている方が多いと思います。
そんな中、受講生からは「家が散らかっていると、より暑く感じる」という声をよく聞きます。実際片づけた後は、「風の通りがよくなったよう」と言いますから、すっきり片づいたお部屋は暑さ対策にもなります。
とはいえこの暑さ。片づけをするのは大変という声が聞こえてきそうです。そこで、カンタンですっきり見えつつ、涼しく感じるような片づけのコツをお伝えします。特に、過ごす時間が一番長いリビングにスポットを当てて考えてみましょう。
リビングは広さがあり、ものが多いので、エリアごとに片づけるのがポイント。テーブル、ソファー、床の三か所について、順を追ってお伝えします。