ある意味“不登校”になって

ところが数II、数IIIっていうのがすごく(難しく)て、とてもじゃないけどこんなのできないと(笑)。

『9月1日 母からのバトン』(著:樹木希林、内田也哉子/ポプラ社)

願書は薬科大学を3つぐらい取っておいたんだけど、父親が北海道に行くって言ったときに、試験の2か月前なのにくっついて行って、結局、夕張で遊んで足折って帰ってきたんですね。

もう試験に間に合わない。頭の中も間に合ってなかったんですけど(笑)。

それで、卒業式にも謝恩会にも出られない。みんなに会ってさよならしたいのに出られない。そういうイベントに全部出られないでウチにいるっていうのが、どんなに寂しかったか。

ある意味”不登校”になっちゃったんですね。