会社もバックアップするから、好きにやれと

会社にも正式に話をしました。

「アメリカに行ってお笑い界の野茂英雄になりたいんです」と岡本昭彦社長に伝えたら、「おもろいから、ええんちゃう」と爆笑していました。

会社もバックアップするから、好きにやれと言ってくれました。

ただし、条件がひとつあって、それは「記者会見を開くこと」でした。報道陣の前で「アメリカに行きます」と大見得を切って、たった1年で帰ってくるのもよし、うまくいけばそれはそれでよし、と。

記者会見を開き、ぼくは活動拠点をニューヨークに移すことを報告し、夢はハリウッドスターになってレッドカーペットを歩くことだと説明しました。

憧れのアメリカで大好きなハーレーダビッドソンと(写真:『HI, HOW ARE YOU?』より)

ネットニュースぐらいにはなるだろうし、ワイドショーのレポーターも来てたから、テレビでも流してくれるところがあるかもしれないとは思っていましたが、これが想像以上の反響でした。

こんなにも取り上げてくれるものかと、ぼくと相方とマネージャーがいちばん驚いていました。

いろんな番組からオファーもいただきましたが、渡米に関するテーマの出演はすべて断ることにしました。あまりに反響が大きすぎて、でも、実際ニューヨークですごいことをするわけでも、何かが決まっているわけでもありませんでしたから、そのギャップが少し怖かったというのもあります。