魅力の第一発見者になる極意3『外れ値を見つける』

魅力の第一発見者になるための極意の3つ目は、聴き出すときに「違い」をキャッチすることです。平均からハミだした外れ値に着目するのです。

つまり、相手が持つ「独自性」にスポットライトを当てます。そのとき、相対的に、自分と相手を比較してもいいです。Aさんにあって自分にないものとは? Aさんが色濃く持つ、独自性の高い特性に焦点を当てていきます。

すると、「誰かを言葉で不用意に傷つけないという強い信念があるんだ!」「大きな仕事を任されるほど、冷静さが増すんだ!」と、ハッとする面がどんどん見つかります。その中で一番ハッとしたもの(新発見である可能性が高いもの)をホメ言葉として贈る。

それが一見、マイナスに思えるものでも大丈夫。すべてのマイナスはプラス転換できます。ただ、外れ値を見つけるときには、「超」がつくほど振り切れているかを見極めてください。

「超慎重」な同僚がいれば、「徹底的に色々な可能性を検討するから、一緒に仕事していて心強いよ」と、すかさずポジティブ転換してください。

とにかく、プラス材料だろうが、一見マイナス材料だろうが、相手の外れ値に狙いを定めて、「ハッ」としたらホメ出しする。


ホメは楽じゃない。むしろホメは格闘なんです。脳がヘトヘトになります。でも、地道に戦っていると、必ず勝利がおとずれる。そういう格闘です。

そのためには、自分自身のコンディションを整えたり、相手を惚れレンズ越しに観察したり、ハッとした瞬間を見逃さなかったり、一歩一歩を積み上げていきます。ホメに近道はありません。

※本稿は、『わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術』(宣伝会議)の一部を再編集したものです。


わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術』(著:澤田智洋/宣伝会議)

あなたの言葉は社会の一部分です。ダメ出し社会を変えよう
「生徒を伸ばすホメ言葉が欲しい教師の方」
「子どもへの声掛けに悩む母親、父親の方」
「選手との良いコミュニケーションの取り方を知りたいコーチや監督の方」
「部下にどんな声掛けをするべきか迷っている上司の方」
にぜひ読んでいただきたい書籍です。
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