手の疾患チェックリスト
あなたは大丈夫?
更年期以降の女性に多くみられる手の疾患の可能性をチェックしてみましょう。
※正しい診断は専門医を受診しましょう。
□ 明け方に手のしびれが強くなって目が覚める
□ ボタンをかけたり、小さなものをつまんだり、細かい作業がしにくい
⇒親指のつけ根の筋肉が萎縮して症状が起こる手根管症候群の可能性
□ 指が腫れてきて、動かすと引っかかるような感じがする
⇒腱や腱鞘が腫れて指が動かしにくいばね指の可能性
□ 手首の親指側が腫れて、親指を動かすと痛みがある
⇒腱鞘が炎症を起こして腱の動きが悪くなるドケルバン病の可能性
□ 指の第1関節が変形してきた
⇒第1関節が炎症を起こして変形するヘバーデン結節の可能性
□ 指の第2関節が膨らんで、指が曲げにくい
⇒第2関節が変形するブシャール結節の可能性
□ 親指のつけ根が痛くて、ペットボトルのふたなどが開けられない
⇒親指の軟骨がすり減って力が入らない母指CM関節症の可能性
エストロゲンの補充と血行を促進する生活が大事
更年期の手指の異変は、エストロゲンの補充で予防や改善が可能です。また、それと似た作用があるイソフラボンを含む大豆製品を積極的に摂ることでも効果が望めます。
「ただし、イソフラボンがそのままエストロゲンの代用になるわけではありません。腸内細菌によって“エクオール”という物質に変わり、これがよく似た働きをするのです」
ところが、イソフラボンをエクオールに変える腸内細菌を持っている人は、日本人では半数程度。2人に1人は、大豆製品を摂っても十分にエクオールを作ることができません。
「とくに、両親や祖父母に手の変形が見られる人は、遺伝的にエクオールを作れない体質である可能性が。その場合は、エクオールの補助食品などで補うのもいいでしょう」
また、冷えは痛みやしびれなどを強くしてしまうので、血行促進を心がけることが大切。
「腫れや痛みなどがあるときは無理しないこと。意識して動かさないようにするなど、手指をいたわる生活をしましょう」