50歳頃を境に、手のこわばりやしびれ、痛みなどを訴える女性が増えています。それは、どうやら女性ホルモンが影響しているようです。「気のせい」と放置してしまうと、指の変形につながることも。後半では、手指の痛み・変形の予防法と、すでにある症状を改善するための方法を平瀬雄一先生に教えてもらいました。(構成=天田泉 イラスト=おおの麻里)
◆エクオールを補って予防
1)大豆製品を毎日摂ろう
「腸内細菌の働きで、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンからエクオールが作られます。また、腸内に産生菌がいない人も、大豆製品を摂っていれば外部から入ってくる菌(通過菌)によってエクオールが作られる場合も。エクオール1日10㎎以上が、手指の変形を含め、更年期のトラブルを予防する目安になります」(平瀬先生)
エクオールは短時間で体外に排出されるので、大豆製品は毎日摂りたいものです。
2)補助食品などでエクオールを補充
「エクオールを含有した補助食品にも効果が期待できます」(平瀬先生)
また、女性ホルモンを補う方法としてHRT(ホルモン補充療法)を受ける手も。婦人科などに相談しましょう。