顔のタイプで異なる若見えテクニック

とはいえ、顔の個性は一人ひとり違うため、若見えに仕上げるテクニックはみんなが同じではありません。山本さんは、顔のタイプを《たぬきさん》と《キツネさん》に分けて、それぞれに合うメイクを提案します。

「たぬきさんタイプは、可愛い印象の人。年齢とともに、顔全体がもったりと重く、下に緩んで見えがちです。一方のキツネさんは、美人タイプ。肌が枯れて、険しく寂しい印象に変わる傾向があります。この2タイプでは、若見えのテクニックが違うので注意が必要です。たとえば頬の余白をカバーする場合、たぬきさんタイプはハイライトで骨格を極立たせる。一方のキツネさんタイプは血色をプラスしつつ、下まぶたのアイメイクで目の大きさを印象づけて頬の余白を減らす。目をくっきり見せる方法も、たぬきさんタイプは眉と目のラインを強調して切れ長に仕上げ、キツネさんタイプはマスカラで上下の幅を広げて目をぱっちりと見せるというふうに、目の錯覚を利用すればいいのです。今の状態に合ったメイクで、新しい自分を見つけましょう」