後はなりゆきにまかせて

この歳になると、闘争モードもどこへやら。腕の粉砕骨折や脳梗塞、慢性気管支炎など病苦も絶えませんが、「まぁ、生きていればそんなこともあるでしょう」と、涼しい顔をしています。そして、私の心の中に自然と湧いてきたのが、「水の世は波のまにまに風のように ゆらりゆるりと参りましょう」という言葉でした。

生きていれば、痛めつけられ、苦しいときもあります。その瞬間は、怒りや絶望にとらわれもするでしょう。でも後から考えたら、それがあったからこそ得るものも多かったと気づきます。

やるだけのことをやったら、後はなりゆきにまかせて。ゆらりゆるりとしていれば、きっと人生、なんとかなりますよ。

●今月の書「水の世は波のまにまに風のように ゆらりゆるりと参りましょう」

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