7月号の書は「常時微笑」です
ちょっとした心がけで変われる
最近の若い人は、悲しいことを「ぴえん」、もっと悲しいと「ぱおん」などと表現するようですね。言葉というのは、時代とともに移り変わるもの。一概に、「最近は日本語が乱れている」などと非難するつもりはありません。ただ、「言葉は心を映す鏡」ということは覚えておいていただきたいと思います。
言葉遣いが乱雑だと心もすさみ、人間関係もギスギスしてきます。逆に、美しい言葉遣いを心がけると立ち居振る舞いもおのずと美しくなっていきます。そして、ファッションや生活に必要なものの選び方も変わっていく。結果的に、暮らしそのものが美しくなるのです。
かつては家族間でも、丁寧語や謙譲語が使われていました。かといって、決して水くさい関係というわけではありません。親しき仲にも礼儀があると、ほどよい距離が保たれ、衝突も避けられる。きちんとした言葉遣いは平和で穏やかな暮らしのための知恵でもあったのです。
丁寧な言葉遣いは、相手を尊重する気持ちの表れ。言葉ひとつで人間関係も変わりますから、意識したいものです。さらに常に微笑みを忘れずにいると、上品な佇まいが生まれて好印象に。
微笑みは自然に身についているのが一番いいのですが、日頃のストレスでぶすっとした顔をしがちな方、これから習慣をつけたい方は、家のそこかしこに鏡を置いて、鏡の中の自分に微笑みかける練習をしてみてはいかがでしょうか。お金もかからず、ちょっとした心がけでエレガントな人になれたら、これほどいいことはないのでは?
きちんとした人と認められて信用されるようになれば、結果的に運も開けるでしょう。日々、美しい言葉遣いと微笑みをお忘れなく!
●今月の書「常時微笑」