気がつくと癖になる私の中の「ダンディー」
天海さんが2年余りで退団され、次を継いだトップスターは、久世星佳さん。
天海さんとは全く違ったタイプの
落ち着いた大人の男性役がしっくりくるとても素敵な方でした。
「ダンディー」という言葉は、
舘ひろしさんとこの方の為にあるんだろうなぁと思っていました。
独自の雰囲気を持たれていて、
あぁこういう男役像というのも素敵だなぁと教えてくれた方でした。
越乃リュウ、このときまだ3年目の若々しくフレッシュでかわいらしかった頃。
自分がどんな男役になるのかさえまだわかりませんでしたが、
久世さんの大人の雰囲気と、ダブルのスーツに心惹かれていました。
『バロンの末裔』という作品が大好きで大好きで、
久世さんの為に当て書きされたその作品は、オシャレで、美しくて切なくて、
大人の男の美学が詰まっていました。
トップさんが変わると、作品も雰囲気もこんなにも変わるんだということを
初めて経験しました。
久世星佳さんというトップスターは、寡黙なイメージですが、
実はチャーミングな面もたくさん持った
気がつくと癖になる私の中の「ダンディー」です。